繰り世界のエトランジェ 赤月黎
繰り世界のエトランジェ〈第1幕〉糸仕掛けのプロット (角川スニーカー文庫)
- 作者: 赤月黎,甘福あまね
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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生命に伸びる糸を視ることができ、それを操ることができる能力を持つ少年・睦月透真。彼の日常は母の突然の失踪により崩れていく。謎の男・山田太郎に導かれるようにして、透真は母の居場所の手がかりを探すことに。そして――。
第十一回スニーカー大賞奨励賞を受賞した作品とのことです。これは面白いと感じる部分もちょこちょこあったのですが、同じくらいちょっと合わないなと思った部分もあった、そんな作品でした。
まず面白いと思ったのは設定ですね。主人公の糸が視えて、しかもそれを操ることができるという能力が良かったです。また、ヒロインのひとり(?)である刀姫ことカタナの能力もちょっと面白かった。だけど、どう考えてもあの数は無理だとおもう(笑)。
一方、自分は合わないと思ったのが中盤以降シリアスな展開。なんというか主人公がちょっと軽いところがあるからか、シリアス展開が少し浮いていたような気がします。もう少し深い葛藤なりなんなりがあっても良かったように思います。
まとめ。設定的には面白い部分もあったのですが、合わない部分も結構あった、そんな作品でした。