七不思議の作り方

 七不思議の作り方 佐竹彬 電撃文庫 2006年11月25日

七不思議の作り方 (電撃文庫)

七不思議の作り方 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆
 その学校にはふつうではないちょっと変わった噂があった。それは学校の七不思議を作り、管理する謎の集団の噂。彼らはSix dministrators of Wonders――通称「SAW」と呼ばれていた。面白いことに目がない男子高校生・秋月千秋はクラスメイト・春日未春と共にSAWの真相を調べようと行動を開始するが――。
 学校の七不思議の噂をめぐるお話です。これは割と面白かったかな、というのが率直な感想かと。
 まず、七不思議を作る組織があるっていう設定が目を引きますね。次はどういう風になるのかな〜とか思いながら読めました。キャラクター達のやり取りも楽しかったです。
 ただ。読んでいる間は普通に楽しいのですが、後で思い返してみるとちょっと物足りなかったかな、という感じがしたりも・・・・。タネあかしが意外に普通ぽかったからかもしれません。あと、秋月の性格が今一良く分からなかったというのもあったり。逆切れ体質っぽいのは演技なんですかね。
 まとめ。あとがきにもあるようにミステリーというより学園コメディっぽいお話。綺麗にまとまっていたラストが結構印象にのこっていて、割と好きだったりします。