イリーガル・テクニカ2

イリーガル・テクニカ 2賢者の条件 後藤リウ

イリーガル・テクニカ(2) 賢者の条件 (角川スニーカー文庫)

イリーガル・テクニカ(2) 賢者の条件 (角川スニーカー文庫)

500人を越えた集落を、その圧倒的なまでの力で焼き尽くす熾光(シアノライト)。その影響で人類文明が壊滅した世界。そんな中をムネーメイオン(賢者の秘都)をめざし旅する二人の青年の物語。 
 膨大な設定が目を引くイリーガル・テクニカ第2巻です。で、感想。う〜ん、個人的にちょっと合わなかったかな、というのが本音です。機械人形であるグラディアートルとか、この時代において絶対的な権力者である帝国とか、一部の知識人である賢者とかの設定はかなり好きなんですけど、1の時の感想と同じで雰囲気が軽く感じられました。妙にノリが軽く、その重厚な世界観と合っていないように思えます。
 ストーリについて。今回はカイタは見せ場なしかと。どちらかというと内心の迷いがメインで描かれていた様子。この作品。主役二人より脇役達の方が魅力的な気がします。個人的に特に目立ったわけではないけどジャレドが好きだったりします。