エイティエリート

エイティエリートAct,1星空の人魚 庄司卓 

宇宙を航行する強大なテーマパーク``ギャラクティックサーカス''。歌あり踊りありアトラクションありのこのテーマパークは銀河連邦で大人気であった。しかし、そんな彼らには裏の顔があった。それは殖民星系にひとたび争乱の兆しがあれば、颯爽と登場し秘密裏に事件を解決していく存在。最高機密部隊「エイティエリート」としての顔だった。
 はい、そういうわけで女性ばかりの部隊「エイティエリート」が送るガールズスペースオペラの第一巻です。感想はなかなか楽しめました。で、女性ばかりとかいってますが、実はこの巻で一人の少年がメンバーに加えられることになります。その一人の少年―ボーエンがメンバーに加わるまでの話しが良かったです。「エイティエリート」とのメンバー達とボーエンが一人ひとり会っていくことで、彼女たちの性格や特徴が把握できていくのはうまいな〜と思いました。 
 この作品数多くの登場人物が出てくるのですが、その中で特に印象に残ったのはテス。人見知りで照れ屋な彼女の行動が面白かったです。特にギャラクティックサーカスでの出来事やボーエンとのやり取りは読んでいて微笑ましかったです。あと、密かにデラの存在も良かったです。彼女のどこか老成した部分や、終盤のあの台詞がとても気になります。
 全体的に顔見せ的な巻だったかと。個性的なキャラクター達が今後どうなっていくのか楽しみです。