熾天使たちの5分後 木ノ歌詠 富士見ミステリー文庫 2005年11月15日
- 作者: 木之歌詠,六羽田共
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/11/10
- メディア: 文庫
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あらすじはこんな感じ。で、本題。この作品は結構好きですね〜。熾天使―人の代わりに戦場に立ち、戦う少女型の生体兵器。この熾天使を巡る謎に迫っていくのが主な内容。
まず、この作品は雰囲気がとても好きです。物語り全体を通して穏やかで、その穏やかな世界にほんの少しだけ波紋を広げる御守通夜の存在が良かったかと。また、家事能力が壊滅的な知路の母と姉がなかなか凄い人たちで、そんな二人に頭があがらない知路がちょっと笑えました。それでもこの母と姉が嫌なキャラにならないのは、その強烈な性格のおかげかも。あと母とモナ母の組み合わせが、個人的には好きだったり(笑)。
ストーリ展開についても、わりとよくある話っぽいのですが、キャラクター達が魅力的で読んでいくうちにのめりこんでいました。ただ、ちょっとだけ贅沢を言えば、もうすこし知路と通夜との接点を増やしてほしかったかと。
後半にかけて色々な謎が解けるのですが、その謎が解けた後も、これからどうなっていくのかが気になる作品だと思います。