影≒光

影≒光 シャドウ・ライト 影名浅海 スーパダッシュ文庫 2005年9月30日

 面白かったです。内容としては退魔を生業とする一族のなかで陰陽術の才能がない弟と才能あふれる姉のお話。 
まず一番に思ったのは、この二人の姉弟がとても微笑ましいです。一方は才能がないために一族や実の父親からも疎まれ、一方はそのあふれる才能から皆の期待を一心に受ける。といった、いわいる両極端の立場にいる二人が、ごく自然に当たり前のように仲がいいというのはなかなか良いかと。
 また、個人的に姉弟の父親である高楼が良かったです。特に後半にかけては渋くて不器用なあたりが素敵です。