- 作者: マサト真希,橘由宇
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
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とても面白かったです。まず、メインのキャラクターが良かったです。中性体であるという理由から、迫害や妨害を受けていても、必死に廃都で生きているアケル。擬人なのに、その行動、しぐさがいかにも人間っぽいアムレード。我侭で自分本位な舞巫女姫ナナ。臆病な学生マリン。この4人の登場人物が、お互いに影響しあう様がとても良かったです。
アケルは周りから迫害や嘲りを受けているため、一人で生きていくことに頑なになっている印象。そのためか他人を信じていない節があるのですが、そんな彼がナナ達との共同生活の中で少しずつ変わっていくのが見どころ。また、アケルとアムレードのやり取りが微笑ましくて良かったです。
この作品は、結構読んでいて気分が暗くなるような迫害や妨害があるのですが、最後はそんなものを吹き飛ばすくらい気持ちのいい終わり方でした。