戦嬢の交響曲(シンフォニア)1 

戦嬢の交響曲シンフォニア)1 築地俊彦 ファミ通文庫 2007年1月4日

戦嬢の交響曲1 (ファミ通文庫)

戦嬢の交響曲1 (ファミ通文庫)

☆☆☆☆☆☆
 突然現われた人類の敵・ラルワ。そのラルワを倒せるのは「アニムス」を持っている思春期の少女だけ。そんな少女たちを育成する女子高に、なぜか転校させられた少年・佑鹿。初日からラルワに襲われるというトラブルに巻き込まれ、何の説明のないまま学園生活を送ることになった佑鹿。しかも、同じ班として組まされたのは無口で無愛想な少女・雪風だった。
 「まぶらほ」で有名な築地俊彦先生の新シリーズです。ラルワを倒す戦士を育成する女子高に、たった一人転校してきた男子高校生佑鹿と、彼とパートーナーになる雪風の物語。
 これはなかなか面白かったですね。佑鹿はいきなり女子高に転入してしまうわけですが、最初にあった先生が男嫌いなのか何の説明もされず、しかも周りは女の子だらけ。そんな状況の中、めげずに頑張っていた佑鹿がすごいですね。自分なら絶対音をあげます(笑)。
 それはそうと佑鹿と雪風の交流が(自分のなかでは)メインなのですが、これがまた良かったですね。お互い相手に突っ込みすぎず、ある程度距離を置いている感じ。なんというかクールな関係(悪い意味ではなく)なんですよね。そしてそれが心地良いです。個人的には二人が打ち解けてもそんな関係のままでいてほしいと思っていたり。
 まとめ。まだまだ始まったばかりということで、色々と伏線が張られている様子。なので、これからの展開に期待です。