空ノ鐘の響く惑星で外伝

空ノ鐘の響く惑星で 外伝―tea party's story― 渡瀬草一郎 電撃文庫 2007年7月25日

☆☆☆☆☆☆
 空ノ鐘の響く惑星で、外伝! 本編が堂々の完結を迎えた空鐘の外伝です。これは面白かったですね。それぞれの短編もさることながら合間合間に描かれる幕間(本編の10年後を舞台にした)が良かったですね。以下それぞれ簡単に感想を。
 「錬金術師ノ嘆息」・・・ハーミットとシルヴァーナのその後の話。相変わらずハーミットが格好良いですね。あと、何気においしいところを持っていったアノ方の登場が嬉しかったです。
 「幻惑ノ剣士」・・・ライナスティの話。色々と謎の多い彼の秘密の一端が覗けます。ちなみに個人的にはその前の幕間でハーミットがライナスティの腕を評価するシーンがあるのですが、そこが印象的でした。
 「今宵、二人ノ結婚式」・・・ダンディなオジ様ベルナルフォンの若かりしころのお話。なんとも切ないお話でした。最後の展開にホロリ。
 「王ト王妃ノ今日コノ頃」・・・ブラドーとソフィアの微笑ましいエピソード。いや、ソフィアが可愛いすぎですよ(笑)。彼女が取った行動に思わず笑みが浮かびます。
 まとめ。魅力的なキャラクター達の活き活きした姿をもう一度読むことができてとても良かったです。次は新作とのことなので、とても楽しみです。