空ノ鐘の響く惑星で12

空ノ鐘の響く惑星で12 渡瀬草一郎 電撃文庫 2006年10月25日

空ノ鐘の響く惑星で〈12〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈12〉 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆☆☆
 戦争回避の為にラトロアの議員達との会談に臨むフェリオとウルク。元首ジェラルドも参加した会談は、ウルクたちの奮戦もありやがて熱を帯びていく。一方。自らの目的を果たさんがためメビウスたちが最後の作戦を決行。やがて、その影響がラトロアを包んでいく。メビウスたちの野望を挫くため、フィリオたちの最後の戦いが始まる――。
 空ノ鐘の響く惑星で、その12巻にして最終巻です。最終巻ということで、過去最大のボリュームですね。なんとも厚いです。そしてその内容もまた熱い展開で夢中になって読みふけってました。
 最終巻なので、細かくあーだ、こーだ言うつもりはないので簡単に。展開に勢いがあって、非常に面白い。魅力的なキャラクター達(敵味方問わず)がそれぞれの目的のために戦っている様は読んでいて思わず熱くなりますね。特にまさか登場するとは思ってなかったあの方たちの活躍がなんとも格好いい。
 まとめ。シリーズ通して最後まで楽しめた作品。キャラクター達がほんとうに魅力的ですね。エンディングも良かったです。ちょっと私が思っていた、望んでいた方向と違ったというのはありますが、それはそれ。十分面白かったので大満足。すごく楽しかったです。
 印象に残った台詞(以下反転・割と重要?)――「ごめんね。私はもうしばらく、貴方と二人っきりがいいかな」――イリスの台詞。いやはや、あのイリスがここまで可愛いとは思わなかった(笑)。二人の幸せそうな姿が目に浮かぶようです。