空ノ鐘の響く惑星で11

空ノ鐘の響く惑星で11 渡瀬草一郎 電撃文庫 2006年7月25日

☆☆☆☆☆☆
 ラトロアから来たシュナイクの提案を受けて、使者としてラトロアを目指すフェリオ一行。一方、<神霊>の奪還を目指すリセリナ達は、玄鳥を使ってラトロアへ侵入、行動を開始する――。
 場所をラトロアに移しての第11巻。今回も面白かったですね。全体的に広い範囲が描かれていた印象があります。なので、個々人がそれほど目立っていなかった気もしますが、それでも要所要所でキャラクターたちがいい味を出していたかと。個人的にはエンジュの存在によって変化をしていくイリスが印象的でした。また、相変わらずパンプキンがいい味だしていて、こっそりエンジュにお金を横流ししていたりするあたりがなんとも素敵です(笑)。
 あと、今回はなんといってもリセリナが印象的でした。自分で自分を追い詰めていくとでも言うのでしょうか。その姿がなんとも痛々しくて儚いですね。
 まとめ。次巻が最終巻とのことです。ここに来て色々なことが判明し始めているので、後はもう続きを待つしかありません。とても楽しみです。