ダーク・バイオレッツ2

ダーク・バイオレッツ2 闇の絵本 三上延 電撃文庫 2002年11月25日

ダーク・バイオレッツ〈2〉闇の絵本 (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ〈2〉闇の絵本 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆☆
 幽霊を見ることができる「紫の目」を持つ少年・神野明良と、幽霊に触れることのできる少女・御厨柊美。二人は協力して神岡町に出現した「黒いバス」を倒した。しかし、事件は終わらない。再び起こり始める失踪事件。そしてそれに深く関わる絵本「とこよのいと」とは――。
 「紫の目」と「紫の手」を持つ少年と少女のお話、第2巻です。今回も面白かったですね。読みやすく、テンポのよい展開で最後まで一気に読めました。
 なんというか、事態が少しずつ大きくなっていく感じがします。明良の従妹・岬とか他にも今後重要になってきそうな人物達が関わってきているので、そう感じるのかも。
 それはそうと明良と柊美の関係が気になります。本人達は付き合ってないと否定中ですが、今後どうなっていくのか楽しみです。また、柊美に関連して重大なことも(以下反転―命を削る紫の銃の存在)判明したので、それも気になります。 
 ストーリーも良かったですね。少し贅沢を言えば物語のキーである゜あの子″にもっと焦点を当ててほしかったというのはあったり。まあ、十分に楽しいのですが。ちょっと切なげなお話かと。
 まとめ。段々と物語が動き始めた感じな巻かと。紫の銃について明らかになったことも含め、今後どうなっていくのか、続きがとても楽しみです。