断章のグリムⅧ なでしこ・上 甲田学人 電撃文庫 2008年8月10日
- 作者: 甲田学人,三日月 かける
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/08/10
- メディア: 文庫
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七月に自殺した恋人・金森琴里。彼女の死について石田臣は自分を責めていた。彼女の机の前にたち、一本のユリを引き抜いて去っていく。「何か」が彼をじっと見続けていたことに気付くことなく・・・・・・。一方、人魚姫の<泡禍>から二ヶ月。一人残された海部野千恵を見舞うため、蒼衣は雪乃と離れ、再び海辺の町へとやってきた。
童話をモチーフにした悪夢の幻想新奇譚『断章のグリム』その8冊目です。今回もとても面白かったですね。今回のモチーフは「なでしこ」とのこと。
まず、序盤で思ったのは、蒼衣。段々と雪乃の扱い方が上手くなってるような・・・。心配といいつつ、からかって楽しんでる部分もあるんじゃないかと邪推してみたり。
一方で雪乃のほうにも、蒼衣という存在が多少は影響しているように感じる描写がちょこちょこあり、それが印象的でした。
それはそれとして、本編はなかなか容赦ないですね。特にラストのシーンは深く想像するとちょっときついかも。まだ上巻ということで、事件そのものは謎だらけの状態ですが、これからどういった展開、そして結末を迎えるのか、とても楽しみです。
*・感想の続きは本家にあります。よければそちらもどうぞ。