虎は躍り、龍は微笑む(2)

虎は躍り、龍は微笑む 黄金の満月 嬉野秋彦 ファミ通文庫 2007年9月11日

虎は躍り、龍は微笑む 黄金の満月 (ファミ通文庫)

虎は躍り、龍は微笑む 黄金の満月 (ファミ通文庫)

☆☆☆☆☆☆
 同室のミンポーの頼みで、盗まれた夜光の珠を捜すことになったコハクとリュード。さっそく怪しい店を見つけ忍び込んだのだが、そこで盗賊団・禍蛇党(かだとう)と出くわしてしまう。しかも、謎の黒ずくめの登場で事態はより複雑なものになり・・・。
 『虎は躍り龍は微笑む』その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。読みやすく良質な冒険活劇といった感じかと。 
 相変わらずコハクとリュードのコンビは良いですねー。その性格から色々なゴタゴタに首を突っ込むコハクと、そんなコハクになんだかんだ言いつつも結局は手伝っているリュード。そんな2人の関係が印象的です。また、いつも一緒にいるせいか周りの人間からセット扱いされているのがちょっと笑えます。
 メインのストーリーは盗賊団と戦うことですが、そんななかで色々な事実が明らかになっていったかと。コハクの過去もそうですが、リュードにもなにやら匂うものが・・・。また、過去といえばツイフォンの過去もあきらかになったのですが、そんな彼女は今回 意外な一面を見せていたかと。
 まとめ。色々とあたらしい事実があきらかになり、今後にも影響を与えそうな感じの巻だったかと。今後の展開に期待です。