- 作者: 渡瀬草一郎,碧風羽
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: 文庫
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魔族に乗っ取られたエルフール王家。逃げ延びた姫君イリアードを保護するためにダイナースの街にやってきたセロたち。しかし、姫がいるはずの酒場は何者かに襲撃を受けた後で、姫の行方は分からない。セロたちは手がかりを求めて街の地下へと広がる廃坑へと踏み込むが・・・・・・。
『輪環の魔導師』3冊目です。今回は行方をくらましたイリアード姫を探すお話。では、感想。今回もなかなか面白かったです。
まず、最初に。相変わらずフィノが素敵だ(笑)。一言で言うなら怖可愛い(?)。セロが女の子のことを考えている時にそれを察するって、どんな観のよさなんだろう(笑)。一方で、アルカインにべったりなシズクも素敵ですね。表紙のようにアルカインを抱いている姿がなんとも微笑ましいです。
それはそうと肝心なストーリーもなかなか面白かったですね。イリアード姫のことを中心にしつつも、セロがとある決意を固める話でもあったかと。
まとめ。登場人物たちが魅力的で、最後まで一気に読めた作品。気になるところで終わっているので、今後の展開が楽しみです。
印象に残った台詞(以下反転)――「私はセロがいれば大丈夫だよ」「私も、アルカイン様がいらっしゃれば何も問題ありません」――フィノとシズクの台詞。台詞もそうですが、この辺りのシーンが印象に残ってました。なんだかんだでこの2人、似ているなーと思わせる言動が楽しかったです。