ラッキーチャンス！２

ラッキーチャンス！２　有沢まみず

ラッキーチャンス!〈2〉 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
　突然やってきた可愛い女の子――福の神のキチと一緒に暮らすことになった外神雅人。ついに福の神として「福言葉（ラッキーワード）」を見つけ「幸運招来」を使えるようになったキチ。でも、その言葉があまりに恥ずかしすぎて、雅人はキチが「幸運招来」を使うのにあまり気乗りしていなかった。だけど、ここ最近不幸が続くため、そうも言ってられなくなり・・・・・・。
　不幸な少年・外神雅人のもとに厄病神から転職したての福の神キチがやってくる『ラッキーチャンス！』その２冊目です。これはなかなか面白かったですね。短編形式なので以下それぞれに簡単な感想を。
　第一話「未体験の感情領域」・・・とあることから憧れの二之宮良子に誤解されてしまうお話。お約束な感じはしますが面白かったです。カサカサ動く雅人が楽しい。それにしても雅人。少しずつ色々な人から変な人扱いされているような・・・（笑）。
　第二話「そこがあんたの大迷惑」・・・二之宮良子の兄・速彦登場のお話。いや、シスコンのお兄さんが楽しすぎですよ。シスコンというかもはや変態というか・・・・・でもちょっと格好いいかも（笑）。また、ここにきてキチが段々と雅人を意識しはじめてきたのが印象的ですね。なんだか可愛いです。でも、個人的には二之宮さんを応援していたり。
　第三話「嘘つき少女が街にやってくる」・・・特命霊的捜査官の少女・天草沙代がやってくるお話。意地を張ってしまって困った事態に陥る沙代が面白かったですね。　また、キチについて気になる部分が出てきたお話でもあるかと。
　まとめ。面白かったです。一巻の感想で「どちらかというと登場人物の魅力よりは、その場その場のノリが楽しい」と書いていますが、なんだかんだで登場人物たちが好きになってきました。続きも楽しみです。