ヴァンガード

ヴァンガード 深見真

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫)

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫)

☆☆☆☆☆☆
 突如現われた謎の壁。東京を取り囲む壁の内部は深い迷宮になっていた。人々の中にはその迷宮を探索し、豊富な資源と出口を探してまわる存在がいる。彼らはヴァンガードと呼ばれた。柊速人はそのヴァンガードだった。個性的なパーティメンバーを率いるリーダーとして、迷宮へともぐる生活を続けていた。そんなある日、狩野春菜となのる美女から自分を仲間に加えてほしいと頼まれ・・・・・・。
 銃火器を装備して迷宮にもぐる「ダンジョンRPG」みたいなお話『ヴァンガード』です。
 これはなかなか面白かったですね。迷宮探索が熱いです。速人の一人称であることも、読みやすくて好印象でした。
 また、登場人物たちも個性的で良かったですね。それぞれ得意分野があり、それを活かしてチーム内で動いていく姿が印象的でした。
 個人的にはメンバーの中で最年長の卓美が素敵です。そのスナイパーとしての腕前も格好良くて素敵ですが、速人とのちょっとしたやり取りがいい感じで、楽しいです。
 二つの組織の争いに巻き込まれたり、強大な敵と戦ったりと、ストーリーも楽しめました。続きが出てもおかしくなさそうなラストだったので、次があるなら読んでみたいです。