ウェイズ事件簿

ウェイズ事件簿―暗き影は陽の下に― 神代創

 ラスラトア―ラドリア王国の首都にしてワーナリア大陸最大の都。その都の片隅で「何でも屋」を開業している男がいた。男の名前はレヴァン・ウェイズ。彼の元に飛んでくる依頼は、なぜか浮気調査ばかり・・・・・。その日も夫の行動に不審を訴える人妻に依頼されて・・・・。
 何でも屋レヴァンとその仲間達が繰り広げる本格ファンタジー第一巻。う〜ん、なかなか面白かったです。 主人公のウェイズを初め癖のある登場人物達がいい味出しているかと。また、作中に漂っている独特な雰囲気も好きですね〜。あえて表現するなら''けだるさ''とでもいうのでしょうか。
 話の構成は2話構成です。1話にしては登場人物は多いですが、それほど戸惑ったりはしなかったです。また、終盤の展開はわりと好きかも。王様、実はお茶目?(笑)。2話に関しては主要キャラクターがある程度掴めてきたので、ウェイズ達の掛け合いが楽しかったです。
 すこし盛り上がりに欠けるかな〜という気もするのですが、なかなか面白いです。15年前の隣国の侵攻や主人公の過去、ウェイズの刀―エイスリートのことなど色々気になるので、2巻も購入するつもりです。