ウェスタディアの双星３

ウェスタディアの双星　世を忍ぶ将軍漫遊記の章　小河正岳

ウェスタディアの双星〈3〉世を忍ぶ将軍漫遊記の章 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
　度重なる戦功で、その地位を磐石のものとしたバドエルとアルファーニ。そんな彼らに取り入ろうと、貴族たちが付きまとうことにうんざりしていたバドエルは、ある時下級貴族の少女ルチーナと出会う。バドエルをただの守衛と勘違いしている彼女とのひとときに、バドエルは久方ぶりに和むのだった。しかし、その頃彼女の家が治める星系では海賊が横行していて――。
　小さな国ウェスタディアを守るため命を懸ける若者たちが活躍する『ウェスタディアの双星』その３冊目。今回はバドエルが出合った少女の家が治める星系を舞台に、横行する海賊と戦うお話だったかと。では感想。今回もなかなか面白かったです。
　やっぱりこの作品は登場人物たちのやり取りが好きですね。とくにアルファーニとローゼのやり取りの数々は、読んでいてすごく楽しいです。きっとアルファーニはローゼからもう逃げられないな（笑）。
　まとめ。今回は熱い艦隊戦という意味では少し抑えめですが、身分を偽っての海賊退治の展開は良かったです。読みやすく、魅力的な登場人物達のやり取りが楽しくて、最後まで一気に読めた作品でした。今後の展開も楽しみです。

＊感想の続きは本家にあります。良ければそちらもどうぞ。