エクリトワールの蝶

エクリトワールの蝶 生田美話

エクリトワールの蝶 (角川ビーンズ文庫)

エクリトワールの蝶 (角川ビーンズ文庫)

 おひとよしで失敗ばかりの中級死神(クティス)ジゼ。彼女は、冥界の王と交渉し、死神の仕事をこなした暁には、最愛の人のもとへ帰ることができるようにしてもらうとの契約を交わした。しかし、失敗ばかりするジゼには、その道のりは遠い・・・。そんな折、ある生者との交渉する仕事が入って――。
 失敗ばかり繰り返し、あげくとんでもない事態を招いてしまった死神・ジゼのお話です。う〜ん、全体的に悪くはないし、割と面白いかな〜とも感じたのですが、なんとなく乗り切れなかったな〜というのが本音。なんというか、ジゼが好きになれなかったというのがあるのかも。いや、別に嫌いなキャラではないのですが、彼女の「周りの迷惑顧みず、我が道進む」みたいな行動パターン(しかも、結果は失敗ばかり)があまり好きになれなかったかと。また、終盤の展開が納得できなくて、「そこで、それでいいの?」と言いたくなる部分もあったりしました 
 ただ、面白くないってわけではないので、次巻も買ってみるつもりではあります。