- 作者: 沖田雅,うなじ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/07/10
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
男らしくなりたい。そんな今更なことで悩みだす亮士くん。そんな彼の前に一人の美少年・猫さんが現れる。幼い容姿とは裏腹にとってもアニキな猫さん。亮士君はその猫さんを頼ったばかりに、無理やりなぜか修行をすることになり。
御伽銀行に属するオオカミさんとその仲間たちが活躍する「オオカミさん」シリーズ6冊目です。これはなかなか面白かったですね。今回はアクション多め?です。短編構成なので、以下それぞれ簡単に感想を。
「おおかみさんなんでかわかんないけどすごく見られて困る」・・・最近なぜか周りから生暖かい目で見られていると感じたおおかみさん。その原因は、なにやらネットでの書き込みにあるようで・・・といった話。まあ、オチは結構分かりやすいのですが、それまでのおおかみさんの恋する乙女ぶりが素敵でした(笑)。
「おおかみさんの知らないところでなにやら悪巧みが進行する」・・・以下に続く<御伽銀行のすごく長い一日>編の序章的なお話かと。
「御伽の街のアリスさんとキリギリス」・・・鬼ヶ島高校の悪だくみによってアリスさんピンチなお話。クールなアリスさんの意外な一面が見れるお話でもあります。なんだか可愛いですね(笑)。あと、久々登場の宇佐見さんの今後が気になります。
「亮士くん恋に悩んでいたら変な人と遭遇する」・・・おおかみさんとの関係に悩む亮士くんが、アニキな猫さんと出会い、なぜか修行することになるお話。意外とシリアスだった猫さんの過去が印象的でした。
まとめ。今回もなかなか楽しめました。これからしばらくはお馬鹿な話や、ちょっといい話が続くとのこと。今後も楽しみです。
印象に残った台詞(以下反転)――「なにより・・・・・・涼子ちゃんは一人で強くなるんでなく、森野君と一緒に強くなればいいんですのよ。そうすれば、前の寂しい涼子ちゃんなんかより、ずっとずっと強くなれるはずですの」――りんごさんの台詞。最近なにかと黒さ全開でおおかみさんで遊んでいるりんごさんですが、やっぱりおおかみさんのことを大切に思っているんですね。前にもっていた強さは失ったけど、新しく手にいれたものもある、そう諭す姿が素敵です。
*感想の続きは本家にあります。よければそちらもどうぞ。