グロリアスドーン(3)

グロリアスドーン3 少女は宵闇に彷徨う 庄司卓

☆☆☆☆☆☆
 接触から20年。人類とbioクラフトとの共存は小さな棘を抱えつつも表面上は平穏だった。ところが最近になって「bioパートナー狩り」をするbioパートナーが現われた。しかも、その犯人はティセの妹・ティオとそのパートナーであるらしく・・・・・・・。
 グロリアスドーン、その3冊目です。今回もかわらずに面白かったです。今回はティセの末妹ティオとそのパートナーである桜子がメインの話。
 「bioパートナー狩り」をする桜子。その理由の一端が明らかになったのが良かったですね。また、ティオについても桜子同様に傷を抱えている様子。まだ、その傷の根幹は明らかになっていないので、そこらへんは次以降に期待です。
 それはそうとティオと桜子ってなかなかお似合いな感じです。まあ、個人的にはアイシャと恵子がベストコンビなのですが(笑)。
 一方で今回から登場のアンリとそのパートナーのbioクラフトも良かったですね。直情思考のアンリと冷静なパートナーという構図は読んでいてなかなか楽しいものです。
 まとめ。ティセ(たち)の行動で和みつつ、割とシリアスな展開をして、さらにはどこかで陰謀も渦巻いている、そんなお話。何気に終盤のスケールの大きい戦闘が印象的でした。次は9月とのことなので、とても楽しみです。