グロリアスドーン(4)

グロリアスドーン4「ちゃぷちゃぷ?] 庄司卓

グロリアスドーン 4 (HJ文庫)

グロリアスドーン 4 (HJ文庫)

☆☆☆☆☆☆
 夏。リゾート施設でバカンスを楽しみに来た広大たち。そこには、偶然にもティルと静香、ティオと桜子たちも来ていて――。
 「グロリアスドーン」4冊目です。今回はサブタイトルからも分かるように、ちょっと毛色の違った作品です。あとがきによると「す○しゃる」とか「ふ○っふ」みたいな位置づけとのこと。
 今回は夏のリゾート施設が舞台なんですが、始めて海に来た時のティセ、ティオ、ティルの3人の反応が面白かったですね。個人的にはティオが良かった。あれでは、桜子の反応も分かります(笑)。何気にティオと桜子のやり取りの数々は読んでいて楽しいですね。
 まとめ。ティセたちの掛け合いが楽しかった作品。ただ反面、メインとなるストーリーに大きな動きはなくて、いわゆる小休止的な巻であるという捉えかたもできるかと。とはいえ、まったくストーリーがないわけではなくて、岬の伝説に関わる物語が展開します。そのお話自体はちょっと切ない感じです。
 いつもと違った感じですが、個人的にはなかなか楽しめたので、今後もたまにこういうのがあったら嬉しいですね。