倒凶十将伝(8)

倒凶十将伝 巻乃八 庄司卓 ソノラマ文庫 1997年12月30日

 十斗が覚醒のため修行に出てから3ヶ月がたった。その間、社会は一変していた。日本の主要機関の勢力は目に見えて衰え、代わりに台頭を果たしたのが吉良率いる青雲団だった。今や、吉良は国民の圧倒的支持を得たいた。
 前巻から3ヶ月経っての第8巻です。3ヶ月の間に社会は大きく変わってしまい、一般の人々にも凶魔の存在が知られるようになってます。物語が一気にスケールアップして、個人的には好印象でした。
 それはそうと、現世魔王について少し。結構前の巻から現世魔王の正体を匂わすものが描かれているので、それほど正体そのものには重点は置かれていないのかな〜とか思いつつ、ネタバレを。現世魔王の正体(以下反転)――吉良会長です。って、まあネタバレって程ではないんですけどね(笑)。
 今回、結構印象的だったのは奈々緒。最近出番が増えてますね(笑)。彼女と貪狼の今後とかも、気になります。 
 まとめ。段々と終幕へと向け、物語が進み始めているかと。なぜか、新しい巻になるほど、記憶が断片的になってきています(汗)。なので今後どうなるのか(どうなっていたのか)読むのが楽しみです。