倒凶十将伝(9)

倒凶十将伝 巻乃九 庄司卓 ソノラマ文庫 1998年6月30日

 魔王の復活ポイントに、突如現れた炎の巨人。その正体は前世で魔王が使っていた骸であった。衆人観衆の前で魔王は、骸との接触を図る。この骸が消えた時、魔王は真の力を取り戻す。魔王を骸に近づけてはいけない。そんな思いを抱き、十斗たちは戦いに挑む。しかし――。
 今回は魔王の独壇場に近いかもしれない。今や国民の意識は魔王に傾いており(相手が魔王だという自覚はない)、その民衆に囲まれながら行進をする魔王を止めるのは難しいという状況。
 一方で魔王を倒すための組織は、十斗達(十斗達は組織ではないかも)以外にもあって、そんな彼等がいよいよ秘密兵器を出す模様。って、秘密ってほど秘密ではないですが。
 まとめ。圧倒的な力を持っている魔王ですが、しかし、その魔王にも予定外のことがあったようで、そのあたりが今後にどう影響するのか、気になります。