倒凶十将伝(10)

倒凶十将伝 巻乃捨 庄司卓 ソノラマ文庫 1998年10月31日

 ついにアメリカが、現世魔王に対してミサイル攻撃を敢行。ミサイルは魔王と相対する十斗達のもとへ向っていく。一方で現世魔王は、目の前にいる十斗や破軍よりも、「閃輝真刀」のほうに興味を覚える。十斗たちを軽く蹴散らし、魔王はここのが持つ「閃輝真刀」の破壊を試みる。しかし、驚くことに魔王はその刀に触れることができない。苛立が募る魔王。その怒りに任せ、ここのの頭を踏み潰そうとするが――。 
 倒凶十将伝10巻。ものすごい今更だけど、この作品感想が書きにくい(苦笑)。端的にいってしまえば現世魔王VS幽将なのですが、その間に他の組織の思惑とか、それぞれの覚醒とか、過去の出来事とか、実に様々な事柄が散りばめられていて、場面場面を取り上げるのがなんとなく難しい……。
 そんなわけなので、とりあえず印象に残ったあたりを適当に。まず八将こと葉霧。割とあっさり真の能力にめざめたなというかなんというか。やっぱり主役となる幽将の人数が多いから、活躍が限定されているな〜と思ったり。あと、「閃輝真刀」と破軍に関わる十斗の行動が印象的でした。