倒凶十将伝(6)

倒凶十将伝 巻乃六 庄司卓 ソノラマ文庫 1997年5月31日

 青雲団の筆頭としてその才覚を発揮していく吉良出雲。彼はマスコミを通じて自衛隊の風印高校占拠を非難すると共に、「この世ならざるもの」の存在を訴えて、人々に予言を始める。その予言の的中率は凄まじく、また予言そのものもスケールアップしていく。あまりにも変わってしまった吉良に戸惑う十斗達。そんな折、吉良がとあるホテルが「この世ならざるもの(凶魔)」に狙われていると予言した。それを聞いた十斗達も、そのホテルへと足を向けるのだった。
 倒凶十将伝6巻です。段々凄いことになってきた吉良会長。凶魔側についた破軍。あくまで凶魔との共存を目指す白金。幽殿の中で、独自の動きを展開している人々。など、細かいところで色々な動きがありますね〜。全体的に地味といえばその通りなのですが、遂に動きだしたあの人や、ある人物の戻りつつある記憶といった見所もある巻だといえるかと。
 個人的には渋いオジサンが大好きなので(ちょっと問題発言?)瀬具源斗氏にもっと見せ場がほしいですね〜。 
 まとめ。後半から幽殿に舞台を写し、次巻では幽殿内でのことがメインだったはずなので、忘れている部分を含めどんな話だったか、続きを読むのが楽しみです。