倒凶十将伝(2)

倒凶十将伝 巻乃弐 庄司卓 ソノラマ文庫 1995年8月31日

 現世魔王復活が近づくとき、十幽将達は覚醒していく・・・。しかし、十幽将も必ずしも一枚岩ではなかった。覚醒しているにもかかわらず御前さまの呼びかけに応えない一将と、自ら戦うことを放棄した三将・・・。彼らは何を思うのか―一方、まだ完全な覚醒を果たしていない十斗達に凶魔『濡れ吹き』が送りこまれた。
 倒凶十将伝2巻です。今回は九将こと、ここのと十斗達との出会いがメインかと。それと十斗達以外で色々な人々が動いている巻かと。特に白金さんとかが注目です。
 あと、鏡四郎さんが相変わらず渋くて格好いいですね〜。幽将の中ではトップクラスで好きです。
 すこしフライング気味で書いてしまうと、この作品って十斗達十将だけでなく、実に色々な人々(組織)にスポットが当てられていて、それぞれがそれぞれの考え方で動いているかと。個人的にはこのあたりも、この作品が好きな理由だったりします。
 印象に残った台詞(以下反転)―「貴様、俺がただ逃げ回っているだけだと思っていたのか」―鏡四郎さんの台詞。なんというか、こういう台詞がすごい似合っているな〜と思いました(笑)。格好いいです。