鋼殻のレギオスⅣ コンフィデンシャル・コール 雨木シュウスケ
コンフィデンシャル・コール―鋼殻のレギオス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
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学園都市ツェルニ。いま、この都市に偽造した学生証をもって侵入をした集団がいた。彼らの目的は剄の力を増加させる違法酒を売りつけることだった。レイフォンは都市警察に協力し彼らと接触する。そして、その中にはグレンダンが誇る最強傭兵集団の3代目団長・ハイアの姿があった。ハイアの目的は――。
鋼殻のレギオス、早くも4冊目です。で、感想。今回もなかなか面白かったですね。自らの力を増幅する違法酒を入手したのは、シャーニッドに縁ある人物ということで、今回はシャーニッドに割と焦点が当たってますね。何気にシャーニッドのファンとしては嬉しいことです。で、そんな彼ですが、やっぱり十七小隊の中で一番大人っぽいですね。色々なしがらみを割り切れるという意味で。実際シャーニッドに関わる話なのに、一番悩んでいたのは(そう見えたのは)レイフォンですし。
まとめ。短い中にも色々な見せ場があった作品。ただ、テンポ良く進む反面、もう少し深く突っ込んでほしいと思った部分も(特にシャーニッドに関して)あったりします。まあ、それでも十分面白かったのですが。何気にリーリンサイドに動きがありそうな気配なので、続きも気になります。
印象に残った台詞(以下反転)――「昔のようにはいかないよな」――シャーニッドの台詞(実際には台詞じゃないのですが)。深くはかきませんが、この台詞の内側にあるなんとも複雑な感情が想像できたかと。