鋼殻のレギオスⅤ

鋼殻のレギオスⅤ エモーショナル・ハウル 雨木シュウスケ

☆☆☆☆☆☆
 レイフォンに会いたい。だけどそれをはたしてレイフォンが喜ぶだろうか。そんな迷いを抱えながら、リーリンは日々を過ごしていた。一方、ナルキを加えた第十七小隊は、きたる第一小隊との決戦に向けて全員で合宿することに。そこには、料理当番として特別にメイシェンも参加していて――。
 鋼殻のレギオス、その5冊目です。今回も良かったですね。相変わらずサクッと読めて、しかも面白い。そんな感じかと。
 色々と見所があったので何を書いていいのか結構迷うのですが、まず印象に残ったのはメイシェンとレイフォンのやり取りですね。ニーナやフェリのように同じ武芸者や天才という立場ではなく、あくまで一般人という立場からレイフォンと接しているメイシェン。だからこそ感覚みたいのがあって、それがよく表れていたかな〜とか思ったりしました。
 また、グレンダンの方でもリーリンや女王サイドに動きがあったかと。リーリンはともかくとして女王であるアルシェイラや何か不穏な感じのサヴァリスの動向が気になります。
 「ツェルニ」に起こった異常。それに関わっているであろう廃貴族。そしてなにより「あの人」がどうなったのかなど続きが非常に気になります。