鋼殻のレギオスⅥ

鋼殻のレギオスⅥ レッド・ノクターン 雨木シュウスケ

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 ニーナが行方不明になった。帰還したレイフォンを待っていたのは、そんな冷たい現実だった。そして、暴走するツェルニに汚染獣の群れが。一方、リーリンは思わぬハプニングで学園都市マイアスに拘留されていた。退屈に苛立ちが募るなか、リーリンはとある人物と出会う――。
 鋼殻のレギオス、早いものでもう6冊目です。あとがきによると第2部で、今回はそのプロローグ的な巻とのこと。で、早速感想。今回も変わらずになかなか面白かったですね。前回の衝撃的な終わり方からどう繋がるのかと思っていたら、意外とすんなりいっていたのは驚きです。特にレイフォンはもっと目に見えて変化するかと思ったのですが。もっとも内心は穏やかではなかったみたいです。
 それはそうと、今回ちょっと思ったのはカリアン。意外と人間味のある人だったんですね。彼の思考の一面が見れた気がします。
 ストーリー的に一番驚きだったのは、やっぱりリーリンサイドに出てきたあの人(以下反転――ニーナ)の存在ですね。状況がすこし分かりにくいということはありましたが、今回のような繋がり方があったとは驚きです。あの人は、今後どうなるのでしょうか、気になる。また、リーリン自身にも隠された秘密がある様子で、それも気になります。
 まとめ。今回もとても面白かったです。最後の展開からするといよいよ来るべき時が来た感じなので、次巻がすごく楽しみです。