鋼殻のレギオスⅦ

鋼殻のレギオスⅦ ホワイト・オペラ 雨木シュウスケ

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 リーリンのいる学園都市マイアス。今、その目のまえには学園都市ツェルニの姿があった。もうすぐレイフォンに会える。リーリンの心はそのことで一杯だった。 一方、ツェルニでは来る都市戦にそなえて演習を開始。ニーナ率いる十七小隊もその演習に参加していた。そして戦いが始まる――。
 『鋼殻のレギオス』早くも7冊目です。今回もなかなか面白かったです。いよいよ都市戦が始まるといった巻だったかと。都市戦でレイフォンはどういう位置づけになるのかな、と思っていたのですが、なるほどそういう方向にくるとは・・・といった感じの流れでした。ただ、それに関連するハイアがあまり印象に残らなかったなという感じもしました。ちょっと不憫。
 それはともかく個人的に印象的だったのはニーナですね。少しずつ自分の心情を認識していくあたりが良かった。ニーナ周辺の謎は、今回とくに動いていなかったので、そのあたりを含めてこれからが楽しみです。