ミキシング・ノート―鋼殻のレギオス〈8〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 雨木シュウスケ,深遊
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: 文庫
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リーリン・マーフェスは、ついにレイフォンとの再会を果たす。ほんとうに久しぶりの、二人だけの時間。それは、リーリンにとって何よりも待ち望んでいたことだった。ところが、レイフォンの口から語られる「彼女」たちの存在に、リーリンは内心穏やかではなく・・・。
『鋼殻のレギオス』その8冊目。今回は雑誌ドラゴンマガジンに搭載された話プラス書き下ろしの短編集とのことです。では、さっそく感想。これはまずまずな面白さでした。レイフォンの周りにいる3人の「彼女」たちの物語と、レイフォンの過去の物語です。以下、それぞれ簡単に感想を。
「クール・イン・ザ・カッフェ」・・・ウェイトレスなフェリのお話(笑)。アレな店長が印象的でした。
「ダイアモンド・パッション」・・・ニーナの違った一面が見られるお話。個人的にはアレが苦手というのより、ぬいぐるみのほうが意外だったかも。ちなみに今回一番好きなお話です。
「イノセンス・ワンダー」・・・メイシェンが主役の話・・・なのだけど、どっちかというとミィフィの取材の方が印象に残っていたり。上二つと違って、その人物を魅力的に見せるエピソードじゃなくて、どちらかというとメイシェンの内心の感情が描かれていたかと。
「なにごともないその日」・・・レイフォンの過去編。当時のレイフォンの様子を描きつつ、グレンダンで怒ろうとしている陰謀が語られるお話。他の者たちより一枚も二枚も上をいくアルシェイラが印象的でした。
まとめ。今回も楽しかったです。ただ、若干盛り上がりに欠けていたようにも感じました。
と、それはともかく。リーリンが本格的に参加して、これからどういった展開を迎えるのか、とても楽しみです。