鋼殻のレギオスⅨ

鋼殻のレギオスⅨ ブルーマズルカ 雨木シュウスケ

☆☆☆☆☆☆
 リーリンがツェルニにきてから3ヶ月。リーリンはすっかり馴染んでいた。そんなある日シャーニッド提案でレイフォンたちは泳ぎに行くことになった。そして、その帰り。リーリンは、養父が託した錬金鋼(ダイト)をレイフォンに渡そうとする。しかし、レイフォンはそれを拒んで・・・・・・。
 『鋼殻のレギオス』その9冊目です。今回もなかなか面白かったですね。色々と動きがあった感じかと。
 まず、序盤はその和やかなやり取りがよかったですね。レイフォンはこの3ヶ月(おそらくこの辺のことは、次の短編であきらかになるのかと)に色々とあったようで、少しずつニーナやリーリンたちを意識しているのが印象的でした。いったい何があったんだろう。
 また、レイフォンがダイトを拒んでからの展開は、ニーナ、フェリ、リーリンとのやり取りもあり、なかなか良かったです。ただ、若干レイフォンの悩みがイマイチ共感できない部分も・・・。
 それはともかく。終盤は終盤で先が気になる展開で楽しめました。なにやら色々と陰謀やら思惑やらが動き始めた様子。すごい気になるところで終わっているので、今後の展開に期待です。