サバキの時間

サバキの時間 SLEEPLESS SHEEP'S JUDGE 本保智 角川スニーカー文庫 2006年12月1日

サバキの時間―SLEEPLESS SHEEP’S JUDGE (角川スニーカー文庫)

サバキの時間―SLEEPLESS SHEEP’S JUDGE (角川スニーカー文庫)

☆☆☆☆☆
 外出すれば雨が降る。くじを引けばはずれる。いい占いは当たったためしがないが、悪い占いはよく当たる。そんな悪運の持ち主・伊吹綾香。彼女の悪運はついに死者までも呼び込んでしまった。突然遭遇した死者によるバスジャック。絶対絶命のピンチを救ったのはサバキと名乗る少年。彼は輪廻転生を司る地獄の裁判官だった。彼は綾香の悪運に目をつけ彼女に手を組まないかと誘うが――。
 そんなわけで「サバキの時間」です。あらすじによるとヘルズアクションとの事。 で、早速感想。まずまずの面白さっていうのが、読んでからすぐに思った感想。運が悪いという綾香の悪運ぶりがちょっと凄いなと思ったり(笑)。
 全体としては読みやすく、分かりやすいのですが、どこか盛り上がりに欠けている感じがしました。裁判官というだけあって法廷シーンがあったのは面白いのですが、ちょっとパッとしないというか変わり映えしない(法廷シーンがなんどかあったので)ような気も・・・。
 まとめ。読みやすい作品。だけどもう少し「何か」が欲しいと思えた作品でした。ただ、続きものということで、今後の展開しだいで面白くなりそうな予感です。なので、続きも購入したいです。