灼熱のエスクード2

灼熱のエスクード2 LADYSTARDUST 貫子潤一郎 富士見ファンタジア文庫 2008年7月25日

灼熱のエスクード2  LADY STARDUST (富士見ファンタジア文庫)

灼熱のエスクード2 LADY STARDUST (富士見ファンタジア文庫)

☆☆☆☆☆☆
 薫の通う学校に突如行われる事となった採血検査。薫はその検査にレイニーがいることを知り驚く。自分は何も知らされていないと詰め寄る薫だったが、レイニーに冷たくあしらわれてしまう。そんなおり、薫と相棒のルーシアにイギリス女王から呼び出しがかかった。そこで2人は『落丁の一項』を追っていった部隊を救出してほしいと頼まれる。
 『煉獄のエスクード』シリーズの第2部にあたる『灼熱のエスクード』その2冊目です。では、感想。今回もなかなか面白かったですね。どうなるのかと目が離せませんでした。
 今回薫たちはクラウディアたちの救出と『落丁の一項』を探索をしに行くわけですが、そのどちらにも関わっているルーシアが印象的でしたね。不安定に揺れる彼女が、なんだかんだで薫によって落ち着いていく姿が良かったです。やっぱりルーシアは可愛いですね。
 一方で魔族の側も ある会議を開いていたわけですが、薫たちの行動とこの魔族の会議、全然関係ないようでその実どちらも「とある人物」に関すること という点で繋がっていたのが印象的でしたね。色々なことが明らかになっていくなかで最後には1つに繋がっていく、そんな展開だったかと。 
 まとめ。『落丁の一項』のことやルーシアのこと、さらにはレディ・キィのことなど色々なことが明らかになり、より今後を期待させる内容だった作品。特に薫が一番最後に知ってしまったあの事実に対しどういった選択をするのか、とても気になります。ともかく、続きが楽しみです。