影≒光4

影≒光 シャドウ・ライト 激突編 影名浅海 スーパーダッシュ文庫 2007年1月30日

☆☆☆☆☆☆
 夏休み。御影は弟の光輝に会いにいくため単身イギリスへと渡った。そして――。
 影≒光その4冊目です。これは面白かったですね。ついにお姉さまとお師匠さまの激突です(笑)。いや、期待していた通りで堪能させてもらいました。お姉ちゃんは強いですな(笑)。ルーシーもルーシーで普段とは違う可愛いところを見せてくれて、読んでいてすごく楽しかったです。
 前半は上に書いた感じで御影とルーシーの激突なお話。で、後半は、前半の最後の方で氷づけにされた女性を助けるのですが、その女性のお話。なぜ氷づけになっていたのかまでの内容が書かれています。ちなみにそういう内容なので、この巻は単発ではなく続き物です。
 その後半ですが、なかなか面白かったですね。魔力が強すぎて周りに悪影響を与えていた為両親に捨てられた少女と、そんな彼女を拾った退魔師の少女のお話。深くは書きませんが、結構せつなげな感じでした。
 まとめ。前半と後半で内容がガラッと変わっている巻です。個人的には、やっぱり前半の御影とルーシーの出会いがインパクトありましたね。面白かった。とはいえ後半が駄目だったわけではないので、ふつうに続きが楽しみです。
 印象に残った台詞(以下反転)――「・・・・・・・何でもないわよ。と、とにかく・・・・・・今は私が起きているんだから私の方をみなさい」――ルーシーの台詞。御影の寝顔に魅入っていた光輝に対していった台詞です。ルーシーさん可愛いですね(笑)。てか、この台詞に素直にしたがってルーシーの顔をジッと見つめる光輝が面白すぎですよ?