影≒光 シャドウライト 暴走編 影名浅海 スーパーダッシュ文庫 2007年8月30日
影〓光―シャドウ・ライト 暴走編 (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 影名浅海,植田亮
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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氷漬けの少女ジュエルを助けた光輝たち。復活したばかりで弱っている彼女を放っておけず、嫌がるルーシーを宥めながらジュエルを家に送ることにきめた光輝と御影。
ジュエルを無事送り届けた3人は、オープンカフェで一息いれていた。と、その場所へルーシーの師匠であるルリアがやってきて、とある頼みごとをする。それは、1人の少女の様子を探って欲しいというものだた。そして、偶然にもその少女を発見した光輝と御影の2人は、その少女に話しかけてみることにして――。
シャドウライト5冊目です。今回はまずまずな面白さだったかと。
相変わらず御影が良かったですね。もういっそルーシーが可哀想になるほどすごかった(笑)。ルーシーの気持ちを知っているにも関わらず、いやだからこそか、見せ付けるように 光輝にこれでもかってほど甘えている姿がとても素敵です。何気に恐ろしい人です。
一方のルーシーは、御影が印象的すぎるせいか今回はあまり見せ場がなかった様子。ひたすら不機嫌だった巻かも(笑)。次回以降の活躍に期待です。
今回のメインストーリーとも言えるミンティの話は、ちょっと乗り切れない部分がありました。なんというか、時間があいてしまったこともあり、ミンティを拾ったベルタに感情移入しきれなかったです。それが影響してか、少し微妙かなという感じが付きまとっていたかと。
とはいえ、終盤の展開は結構好きだったりします。光輝と御影の活躍が良かったですね。2人の信頼関係が垣間見れたかと。
物語の途中からベルタとジュエルが出てこなくなったので「あれ?」っと思っていたのですが、どうやら今回で完結ではなくて続きものになる見たいです。この2人の関係がどういう結末を迎えるのかが気になるので、続きも期待です。
印象に残った台詞(以下反転・割とネタバレです)――「でも光輝は私のモノだからね。光輝と親しくするのは構わないけど、そこのところは間違えないでね?」――御影の台詞。新たな同行者となったミンティに対して笑顔で放った言葉。素敵なお姉さまぶりを発揮した台詞(と行動)かと。なにげにこの時の挿絵が笑えます。