星界の戦旗Ⅰ

星界の戦旗Ⅰ 絆のかたち 森岡浩之 ハヤカワ文庫 1996年12月15日

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA)

☆☆☆☆☆☆
 広大な宇宙空間に帝国を築き、銀河の半分を支配するアーブ。彼らは3年前に<人類統合体>に奪われた星々を取り戻すために、大規模な作戦行動を開始しようとしていた。そして、その中にはラフィールが指揮する突撃艦<バースロイル>の姿があった。
 壮大なスペースオペラ星界の紋章』の続編にあたる『星界の戦旗』その1冊目です。さて、早速感想。これはなかなか面白かったですね。
 まず何より登場人物たちが魅力的でした。前回から引き続き主役のジントとラフィールの掛け合いは、相変わらずに楽しいです。特に、アーブ猫ディアーホをの引き合いに出してのジントの台詞は思わず笑いの衝動が。
 また、この2人以外の登場人物たちも魅力的でした。スポールとその部下クファディス、皇太子のドゥサーニュとケネーシュ、さらには双子のネレースとネフェー等それぞれのやり取りが楽しかったです。
 一方で、SFらしい戦闘や展開も楽しめました。とはいいつつ、SF的な設定とかをほとんど理解できていないんですけどね(苦笑)。たた、ある程度は雰囲気でカバーできたかと。
 まとめ。魅力的な登場人物達のやり取りの数々が楽しかった作品。まだ、続いているお話なので、これからの展開も期待です。