ソード・ワールド短編集ぺらぺらーず漫雄記 

ソード・ワールド短編集 ぺらぺらーず漫雄記 安田均 編 藤澤さなえ 他 富士見ファンタジア文庫 2006年1月25日

 ぺらぺらな5人組―名付けて''ぺらぺらーず''。アレクラスト大陸は中央、大国ロマールに彼等はいた。とある事情からロマールを裏で取り仕切る<盗賊ギルド>に入ることになったぺらぺらーず。そんな彼らの活躍を描いたソード・ワールド短編集ここに登場!
 と、そんな訳でソード・ワールド短編集です。う〜ん、実は買うまでソードワールドだと気づいていませんでした(苦笑)。今までこのシリーズ(?)読んだことなかったので、どんなものなんだろ〜と楽しみにしてみたり。
 で、実際読んでみて。なかなか楽しいですね〜。ぺらぺらーずという5人組は、他のソード・ワールド作品にも出てきているらしく、キャラクター自体は前々から存在している様子。なので、ちょっと心配していたのですが、案外すんなりとキャラクター達の個性や魅力が感じとれたかと。
 どこか軽いノリと明るいキャラクター達がいい味出していて、楽しく読めました。また個人的にはベルカナとシャイアラが良かったです。特に2話でのジャイアラの心境の描写が良かったなとか思っていたり。
 あと、少し思ったのはベルカナ。本の後ろに設定資料があるのですがそこにある一言。言語―会話 ゴブリン語。ゴブリン語っていったいどんな言葉なんでしょう(笑)。凄く気になります。
 まとめ。他のソード・ワールドシリーズを読んでいなくてもそれなりに楽しめる作品。サクッと読めるので興味がある方は、軽く読んでみるのもいいかもしれません。
 印象に残った台詞(以下反転)―「素直じゃないですわね、シャイアラさんって」―2話、ベルカナの台詞。何の脈絡もなくいきなしでた台詞だったので、呆然としてたのですが、最後で納得。そういう意味だったんだ〜と思ったのと同時に、割と良くある話っぽいけど、こういうのは好いな〜と思いました。