ソルブライト

ソルブライト〜覚醒編〜 えとう乱星 GA文庫 2006年3月31日

ソルブライト (GA文庫)

ソルブライト (GA文庫)

 今年から高校に入学する少年天堂来人は、新宿の哲人と名乗る老人と出会った。来人はその老人に不思議な懐かしさを感じつつ、老人の後に付いていく。そしてそこで老人が語ったことは来人の運命を大きく変えるものであった―
 影から世界制服を企む者によって生み出された「冥き者達」とそれに対抗すべく生み出された「輝ける者達」との戦いのお話です。
 う〜ん、これはなんといっていいやら(苦笑)。キャラクターや、彼らの織り成すストーリ、アクションは結構好きなのですが、大前提の設定がどうも好きになれないというのが本音。まず挙げられるのは日本が世界の中心という設定。日本を支配するということは世界を支配することと同じとのことなのですが、この設定があまり好きにはなれません。また、「冥き者達」と「輝ける者達」という一方が悪で、一方が善とされているのですが、これについても少し疑問があります。なんというか、単純に人間の行動を善悪に分けることはできないと思うのです。それがちょっと違和感として残りました。
 この作品、キャラクター達が結構好きですね〜。ちょっと来人が15歳には見えないのですが(笑)。個人的には色々な意味で凄いおばあちゃんが良かった。ものすごいパワフルです(笑)。このおばあちゃんや、来人の父親も今後登場するのでしょうか、結構気になります。
 まとめ。大前提の設定が個人的にあまり好きにはなれなかったのですが、その他は割とシンプルで楽しめたお話。気とか古武術とかを使った戦闘が結構盛り上がっていたかと。あと、覚醒時の文がなかなか楽しかったです。