空ノ鐘の響く惑星で3

空ノ鐘の響く惑星で3 渡瀬草一郎 電撃文庫 2004年5月25日

空ノ鐘の響く惑星で〈3〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈3〉 (電撃文庫)

 2巻終盤で急展開をみせた空ノ鐘の響く惑星で3巻。色々あって第2王子レジークがいよいよ即位を表明。それにより、追われる身となったフェリオが囚われた師や貴族達を救うために奮戦するのが大まかな内容。
 第2王子レジークの即位によって物語が動きだし、個性的なキャラクターが増えた印象。特にベルナルフォンは、渋い外見とその性格に個人的にはツボ。
 基本的に敵方となるレジークについては、その内面がすこしづつ浮き彫りになってきていい感じかと。世間一般(物語上)で言われてる印象と、彼自身の内面の違いが結構大きく、ただの放蕩王子ではないというのを匂わせます。また、フェリオについても、色々と隠された部分がありそうで先の展開に期待です。
 それはともかくとして、一応の主役がそろったといった感じ。これから起こるであろうアルセイフ内と戦いと、さらには今回の騒動に一枚噛んでいると思われる隣国タートムの干渉等、色々と読んでいて楽しそうな要素があるので次巻が楽しみです。