空ノ鐘の響く惑星で4 渡瀬草一郎 電撃文庫 2004年8月25日
- 作者: 渡瀬草一郎,岩崎美奈子
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
それはさておき感想を。今回はいよいよレジークとフェリオの国を割った正面衝突が展開。フェリオを筆頭にリセリナ、エンジュ等の活躍に加え、やっぱり無視できない強敵クラウスさん。クラウスさんについては、読み手がその内情を知っているだけになかなか複雑です。最後はまあ、妥当かなと。
後、恐らく今回はリセリナのお披露目的な意味合いも多分にあったのかと。常人離れした彼女の存在が今後のフェリオ達にとってどのような影響をあたえるのか、とても楽しみです。
また、フェリオ自身についても自らの自覚はともかくとして、人を惹きつける資質がある様子。堂々とした態度や行動に、これからの彼の成長にも期待。さらに、レジーク王子についても、彼の歪んだ内面の根底には、良心のようなものが見えたように思えます。彼の性格や行動は、決して共感できるものではないのですが、彼の経験した事や、そのとき感じたことに関しては納得できるものであり、読んでいてほろ苦い感じでした(悪い意味ではなく)。
一方で、なにやら不穏な動きを始めたのは、ウィータ神殿からやってきたカシナート。これからどういった展開があるのだろうか気になるところ。
最後にコウ司祭・・・あんなことになってしまうとは・・・