空ノ鐘の響く惑星で5 渡瀬草一郎 電撃文庫 2004年11月25日
- 作者: 渡瀬草一郎,岩崎美奈子
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 文庫
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で、内容について。内乱も一応の終わりを向え隣国タートムの侵攻に備えるわけですが、今回はタートムそのものよりも、繋がりのあるウィータ神殿のカシナートとの問題がメイン。特にイリスを筆頭にカシナートの保護した来訪者(ビジター)達と、フェリオのために一人カシナートのもとに行ったウルクの遭遇とその後のウルクについては気になるところ。
また、その他にもフェリオとリセリナ、エンジュとリセリナの会話がよかったかと。特にリセリナが落ち込むフェリオに向って言った言葉と、その直後の彼女の気持ちは読んでいてぐっときます。
最後に第3王子ブラドーについて。序盤でフェリオとの次期王座を巡って説得しあう場面があったから、てっきりしばらくそれについての云々があるのかと思っていたのですが、実際はそうでもないようで。半ば脅迫される勢いで王座につくことになったブラドーさんに、読み手としてはご苦労様ですというしかないかな(笑)。
印象に残った台詞(以下反転)―「私の不便はひとつだけ―ここを出られぬことです」コウ司祭より。早く彼が外に出ることができますように。