空ノ鐘の響く惑星7

空ノ鐘の響く惑星7 渡瀬草一郎 電撃文庫 2005年7月25日

空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈7〉 (電撃文庫)

 前巻の急展開からの続き。突然、御柱(ピラー)からやってきた謎の兵士。死を恐れぬ彼らとの戦いと、イリス達との戦いが主な話。これだけだとあっさりしてますが、この流れの中で色々な事態が動き出しています。
 特に敵対しているカシナートとの問題や、イリスをはじめとする来訪者(ビジター)達が抱える問題、さらにはフォルナム神殿の御柱(ピラー)について等、この巻で多くの変化があったように感じられます。
 今回は、意外な能力を発揮したライナスティに驚きです。前から影が薄めのキャラだっただけに、あのような立ち回りができるとは。ディアメルとの掛け合い、連携なども良かったです。 また、エンジュについては、これからどうのような事になっていくのか非常に気になるところ。
 それにしても、コウ司祭。今回からかなりの重要人物になりそうな予感。これからも彼の登場に期待です。
 最後にかぼちゃ・・・もとい、パンプキンについて(笑)。被り物で歌舞伎者の彼ですが、実に味のあるキャラクタですね〜。言っていることは分かるような、分からないようなといった感じで、さらに行動もアレですが、なんとなく憎めないです。
 印象に残った台詞(以下反転)―「・・・・・・パンプキン。なんで踊ってるの?」イリスの台詞。踊っているパンプキン自身もかなり面白いですが(笑)、これを言っているイリスの方も、普段は見せない素の部分が出ているような気がします。もっとも、自分の考えすぎかもしれませんが(苦笑)。