ダーク・バイオレッツ7

ダーク・バイオレッツ7 神の書物 三上延 電撃文庫 2004年3月25日

ダーク・バイオレッツ〈7〉神の書物 (電撃文庫)

ダーク・バイオレッツ〈7〉神の書物 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 最強の敵「影取」。絶望的な状況の中、明良たちはもがき続けていた。全ての叡智が記されているという<赤い本>。この本の存在に一縷の望みを託し、明良たちは<もうひとつの神岡町>へと入っていく。そこで明良達を待ち受けていたものとは――。 
 ダーク・バイオレッツ最終巻。とても、とても面白かった。圧倒的までの力を持っている「影取」。その力は神岡町のすべてを巻き込んでいく。そんな絶望の状況の中、明良達が行動していく。そんな、感じでこの状況をどう乗り越えていくのか、ドキドキしながら最後まで一気に読めました。
 最終巻なので、詳しくあーだ、こーだ言うつもりはないので一言二言だけ。それぞれ登場人物たちに見せ場があった感じでした。また、そんな彼らが「影取」によって少しずつ追い詰められていく様は、なんともいえない凄みがあり印象的でした。
 まとめ。次々と起こる事態。キャラクターの心情。そして紡がれるラスト。と、最後までとても楽しめた作品。読んだあと、言葉では表せないような余韻に浸っていました。最高に面白かったです。