黄昏色の詠使いⅣ

黄昏色の詠使いⅣ 踊る世界、イブの調律 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2007年11月25日

☆☆☆☆☆☆
 謎の灰色名詠の使い手による襲撃後、体調を崩しがちになるクルーエル。それでもネイトに心配かけまいと必死に体の変調を隠していた。ところが、休み明けの試験の最中に突然倒れてしまう。
 『黄昏色の詠使い』4冊目。今回もなかなか面白かったですね。スケールが大きくなり、どうなってしまうのかとドキドキしながら読めました。
 クルーエルが調子を崩している状態が続くため、ネイトとのやり取りは少ないのですが、それでも2人の絆の強さを感じます。特に今回は今まで以上にネイトが頑張っていたかと。大切な人を守るために敵に向っていく姿が良かったです。
 ストーリーも面白かったです。色々と謎も明らかになりつつあったかと。そして、すべての中心にクルーエルがいるのがなんとも凄いですね。個人的には頑なにネイトを否定し続けるあの人の真意が気になります。
 次で1つのエピソードの終着点というこで、次の5巻がとても楽しみです。