- 作者: 麻生俊平,藤田香
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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奨の通う茜台学園の剣道部に突如なぞの道場破りが現われた。その圧倒的な強さを前にして、すっかり自信をなくしてしまった剣道部主将。彼を立ち直らすために動き出す<つばさ>。ところがメンバーの一人・矢吹静香が「剣道をやめるならやめればいい」と不参加。さらに、調べによって道場破りの使う剣が静香と同じ「窮真流」であることが判明して・・・・・・。
困っている生徒に力を貸す秘密の組織<つばさ>の活躍を描く「つばさ」、その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。こてんぱんに負けた剣道部主将を立ち直す依頼を受けたことをキッカケに物語が進んでいきます。
今回は<つばさ>のメンバーの一人矢吹静香が割りとメインなお話。道場破りがおなじ窮真流の使い手とのことで、ここらへんを軸に彼女の過去の一端が明らかになります。というか割とメインというよりは、普通にメインだったような気も・・・。剣道部主将、ちょっと可哀想かも(笑)。
相変わらずキャラクターたちのやり取りが楽しいですね。奨に関連して黒いオーラーを醸し出しはじめた翠子が良かった。思わず言ってしまった一言で周りの視線を集めたりして、なかなか可愛いですね。また、奨は奨で初デートなるものを経験したりも。その辺りのやり取りは特に楽しかったですね。
あ、あと個人的にうけたのはえみりん先輩。とある禁句を言われた彼女が次に取った行動(イラスト付き)が楽しすぎです。恐ろしや、えみりん先輩(笑)。
まとめ。静香がメインのお話。とある理由から元気のない静香に<つばさ>のメンバーそれぞれが取った行動がなかなか印象的でした。続きにも期待です。