つばさ

つばさ 麻生俊平 MF文庫J 2006年4月30日

つばさ (MF文庫J)

つばさ (MF文庫J)

 危険を察知する能力・シグナルをもっている高校生の倉丘奨は、ある日同級生の檜垣翠子とエトワニア公国からの留学生クリス・シュタイナーが不良たちに襲われているのを見てしまった。なんとかしようと飛び込んだのはいいが、荒事に慣れていない奨は、逆に足でまといになってしまう。そんな絶対絶命の窮地を救ったのは、木刀を持った少女・矢吹静香先輩だった。そして――。
 「ザンヤルマの剣士」や「ミュートスノート戦記」で有名な麻生俊平先生の新作。学園内のトラブルを解決するための組織<つばさ>。彼らの活躍を描いた学園アクションです。
 これは、なかなか楽しかったですね。やたら敵が無茶行動をしたり、行動がとんでもなかったりと、普通に考えれば「ありえないだろう〜」的な設定が目立っているようにも感じますが、この作品においてはそれほど気にしなくていい(自分は気にならなかったです)要素のように感じました。魅力的なキャラクター達が起こす行動が楽しいですね。また、シグナルがある以外は普通の少年である奨が印象的でした。荒事なんて向いてないのに、それでも勇気を持って立ち向かっていく、そんな姿勢に好印象です。
 おそらく続きものとして考えられているので、続きも購入したいです。