銃姫①〜Gun Princess The Majesty〜 高殿円 MF文庫J 2004年4月30日
銃姫〈1〉Gun Princess The Majesty (MF文庫J)
- 作者: 高殿円,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアクファクトリー
- 発売日: 2004/04
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (83件) を見る
かつて人間の愚かさに怒った神は、人間からその魔法を使う力を奪ってしまった。ところが、人間はその技術の向上から、弾丸に魔法を封じて銃器で使用するという方法で魔法の力を取り戻す。この世界には世界の命運を分けるとさえいわれる銃「銃姫」が存在する。魔銃士であるセドリックは仲間である姉のエルウィングと、テロリストのアンブローシアと共に「銃姫」を探す旅を続けていた。
前々から少し気になっていて、今回機会があったので読んだ作品、「銃姫」です。奪われた「銃姫」を探して旅をするセドリックたちの物語。これは割と好きなお話ですね。銃で魔法を使う世界での冒険譚とでもいうのでしょうか、こういうファンタジーは結構好きだったりします。なんとなくゲーム『ワイルドアームズ』を連想してみたり。
話は3話構成でそれぞれ1話セドリック、2話エルウィング、3話アンブローシアとメインとなるキャラクターが違う感じです。以下それぞれに簡単な感想を。
1話「風見鶏は空を飛べない」・・・レムニークという街へやってきたセドリックたち。そこで出会ったのが父親を亡くしつつも一生懸命に生きている少女・ペチカで・・・。なんというかなかなかにせち辛いお話ですね。なお、セドリックの(これからに関わってくるであろう)秘密も少し明らかになります。
第2話「らせんの森」・・・エルウィングメインなお話。色々と重要な伏線を感じさせつつも、基本的には笑える話だった気がする。特にばたばたあーなっていくアレは笑えた。
第3話「やわらなか弾丸」・・・実は亡国の王位継承者だったアンブローシナがメインのお話。過去の出来事からか、不器用にしか生きられない彼女の行動が印象的でした。何気に自分の胸の小ささを気にしているあたりがちょっと可愛いかった。セドリックに迫っていた(?)あのシーンが好きだったりします(笑)。
まとめ。「銃姫」を奪っていったオリヴァントを探す旅のお話。まだまだ始まったばかりなので、これからどうなるのかともて期待です。